日本の面接となると大体において企業側の立場が上で面接者の立場が下となります。圧迫面接やそこまでいかなくとも時に高圧的な態度を取る企業は多くあります。
By: Matthias Ripp
これが成立するのは成熟期に入った日本経済においてのみです。
バブルの頃はお客様は神様の逆で従業員は神様と言われている時期もありました。それほど従業員が引く手あまただったのです。
このような売り手市場の時期には企業は面接で上からモノを言うのではなく対等の立場で臨まなければなりません。
タイ人の労働観は日本の忠誠心をベースとしたのもとは程遠くどちらかと言うと欧米の契約を主体とした労働スタイルに似た形となっています。
君にはコレとコレとコレを担当してほしい、できるか?給与はこれくらいでどうか、残業はこれくらいできるか、など予め決めておくことが重要です。
入社後に新たな仕事を増やしたり残業が聞いていた話より増えると人出不足のタイではすぐに辞めて転職してしまいます。
タイでは面接を短期の1,2回で通常は内定を出します。会社に合う合わないの見極めのため面接を3次、4次と長引かせるのは一般的ではありません。
採用に関しては自分の直感を信じ短期決戦でいきましょう。
いくら売り手市場とはいえ日本のバブルの頃の内定者囲い込みのようなことをやれというわけではありません。
ただ上からタイ人候補者を見ず淡々と対等に契約関係を結び最後は直感に従うべきだという話です。