工場のような労働集約型の事業ではタイ人スタッフの給料を低く抑えれば抑えるほど企業の儲けは大きくなります。それ目当てでタイに進出する企業はたくさんあります。では高技術や知的労働型の事業ではどうでしょうか。全く違った視点が見えてきます。
By: Tax Credits
タイ人の知的労働者の場合は高い給料を払ってもその何倍~何十倍(更にもっと上のケースもあります)も会社を儲けさせてくれる人材は少数ですがいます。逆に最低限の給料で済むがその分僅かしか会社を儲けさせてくれないタイ人の人材はたくさんいます。御社はどちらを選ぶでしょうか。
高給与を支払い少数精鋭で管理コストが少なくてすみ一人当たりの生む収益を最大化した集団を目指すという選択肢もあるということです。知的労働においては遥かにこの効率的タイ人集団が力を発揮し競争力を持ちます。
もちろんタイ人スタッフに高給与を支払うということはそれだけの結果を出す人を雇うということを意味します。ここでその選別眼をどう養うかが重要になってくるので考えてみましょう。
一番ハズレがないのは以前机を並べ共に何年も働いてきた仕事ができることが分かっているタイ人スタッフです。この人を引き抜くことができれば間違いはないです。引き抜くためには自らが優秀であったり会社が高給与を払い続けられる体質でないとそのタイ人がついてこないのは言うまでもありません。
次の選択肢はその優秀なタイ人のかつての同僚で優秀な人を引っ張ってきてもらうことです。こうして芋づる式に高給与人材を集められれば勝ちパターンに入ったということです。
日本のリクルート社では最も優秀な人間が人事部に配属されるといいます。それはその優秀な人間が次々と優秀な人を連れてくるので会社にとって最も収益性が高くなるからです。
給料はできるだけ低く抑えたいという考えは多くの会社にあると思いますが、知的労働においてはこのような真逆の高給与人事戦略もあります。参考にしてみてはいかがでしょうか。