タイ人の日系企業に対するイメージの一つとして良い面は責任感が強いというものがあります。その裏側のマイナス面もありますがここではその良い面を裏切るべきではないという話をします。
By: david pacey
タイで何度も見舞われた危機、例えばアジア通貨危機、政治デモ、洪水などピンチはたくさんありました。
日系以外の外資企業やタイローカル企業ではタイ人スタッフのクビを切ることも珍しくありませんでしたが、一方ほとんどの日系企業はタイ人の雇用を守り続けたという歴史があります。
タイ人はこのことを高く評価しており現在も日本への信頼として引き継がれています。この信用のお陰で後から入ってきた日系企業も信用されビジネスがしやすくなっているのであり、新参、小規模、業種に関わらず安易に信用を壊すべきではありません。
苦しくてもタイ人のクビを切るべきではありません。経営改善に力を入れ雇用を守りぬくべきです。
どうしても首を切らなければならない時は誠意を持って法定の割増支払い金を渡すか、もしくは取引先に頭を下げるなどコネを使って次の就職先も世話するぐらいのことはしたいものです。
タイでビジネスをする以上タイ人に貢献をすることが前提です。タイには充実した年金や生活保護がない上、核家族ではなく親戚を含めた大家族を少人数で養っていることも多いです。雇用を守ること、これは決して忘れてはいけないことです。