日系企業を悩ますタイ人の転職、ジョブホッピング文化。せっかくタイ人を育ててもすぐに転職されては育てる意味がない、経費と時間がかかって丸損である、日本人からたびたび聞く意見です。それでも育てなければならない理由を3つ挙げました。
By: Cody
1.歴史的に見て日本はドイツやアメリカから製造を教わりました。
戦後は日本製品というと粗悪品で世界から購入をためらわれていた時期もあります。しかし日本はPDCAサイクルなどをアメリカ人から教わり品質を向上させました。
またアメリカも産業革命の起きたイギリスから製造を教わった歴史があります。日本もまた中韓、東南アジアへとその国に転職文化があろうがあるまいが教えていかなければなりません。
2.タイ人を育てるとあの会社はちゃんと育ててくれると良い噂が広まり優秀でやる気のある人材が集まるようになります。
逆に育てないと逆の噂が広まり優秀でやる気のある人はなかなか集まりにくいです。もし来ても育ててくれないと分かると育ててくれる会社へ転職していく傾向にあります。
3.タイ人を育てないとタイ人を育てているライバル企業に品質やスピードで負けてしまいます。
競争は日系企業同士だけではなく他国の外資系企業も含まれます。タイ人を育てなければ良い教育システムのある他の企業に優秀でやる気のある人材を取られ、更に品質で負けるためお客さんまで取られてしまいます。
結論.教育や人材を自分の会社だけで考えるのには限界があります。
優秀な社員が入社したとしてもその人を育てた別の会社があるように、自分の会社もまた良い人材を育て次の会社に貢献するくらいのことを考えなければなりません。
全企業が人を育てるという認識で入れば社会全体の人材のレベルが上がり自分の会社に入ってくる人材のレベルもまた高くなるということです。逆もまたしかりです。