
バンコクの旧市街に、突如としてルイ・ヴィトンの「ホテル」が出現しました。
しかし、最初に結論を言っておきますが、ここでは一泊もできません。
これは「Louis Vuitton Hotel Bangkok」と銘打たれた、完全予約制の没入型エキシビションだからです。
モノグラム誕生130周年を記念したこのイベントは、東南アジアではバンコクのみの開催となります。
シンガポールでも東京でもなく、バンコクが選ばれたという事実に、LVMHの戦略的な意図が透けて見えます。
場所は、中華街エリアにある築100年以上の歴史的建造物「Baan Trok Tua Ngork」です。
きらびやかなデパートではなく、あえてローカルなヘリテージ建築をリノベーションして使用しています。
館内は4つのフロアで構成され、象徴的なバッグをテーマにした「客室」が展開されています。
「Neverfull Gym」や「Noe Bar」など、ウィットに富んだ空間演出は圧巻です。
単に商品を展示するのではなく、ブランドの世界観に「住まわせる」という体験価値の提供です。
開催期間は2026年3月15日までと非常に短く、すでに予約争奪戦が始まっています。
入場は無料ですが、公式ウェブサイトからの事前予約が必須です。
SNS映えを狙うだけの観光客として行くのではなく、世界最高峰のブランド体験を解剖するつもりで足を運んでください。
この「幻のホテル」は、今のバンコクが持つ文化的・経済的な勢いを象徴する場所です。


