タイ人の特性から離職について考えてみましょう。日本人の考える正社員というと営業から製造現場、果てはガードマンまで何でもやるというイメージがあると思います。ではタイではどうなのでしょうか。
By: NobMouse
タイでは経理なら経理、営業なら営業、ガードマンならガードマンという職種で会社と契約をするというイメージです。もちろんタイ人スタッフの希望で部署異動をすることはありますが基本は職種で契約する傾向が強いです。
ではタイ人スタッフはこの職種での契約が守られる限り継続して働いてくれるのでしょうか?それは次の段階の忠誠心にかかっています。
日本人の忠誠心とは会社に対するものであり決して上司や同僚に対するものではありません。もちろん上司同僚を信頼することはあると思いますが、それは会社の看板に守られた上司同僚への信頼であり会社と関係のない独立した個人への信頼ではありません。
仮に日本で上司同僚が会社を辞めたら自分も辞めるということはなかなか無いのではないでしょうか。
しかし、タイでは上司同僚が辞めたら自分も辞めるということがあります。これは上司同僚がより高い給料の会社に転職したので自分もついていくという意味合いもありますが、ベクトルが会社への忠誠ではなくより親しんだ「人」へ向かっているということも意味しています。
つまりタイ人スタッフとは欧米型の職種での契約を結び、それを守り、後はタイ人との人間関係の構築を継続的、積極的にすることで長期間働いてもらえるようになるということです。
もちろん日本人が仕事ができ的確に指示を出せることが前提ですが、日本人タイ人という垣根を取り払い一緒に働く仲間として対等に扱い、決してタイ人を下に見ずに長期的な関係を作っていってください。