タイの首都バンコクで、工事用に掘削された穴にトラックがはまってしまうという衝撃的な事故が発生した。
このトラックは、法定基準を大幅に超える重量の土を積んで走行していたことが判明した。
この事故により、スクムウィット通りは長時間にわたって混雑した。
事故は、11月8日の昼頃に起きた。プラカノーン区のスクムウィット通りソイ64付近で、
幅約1.5メートル、長さ約6メートル、深さ約8メートルの穴に10輪トラックが落ち込んだのだ。
この穴は、タイ発電公社が電線地中化工事のために掘ったもので、昼間はコンクリートの蓋で塞がれていた。
しかし、トラックの重さに耐えきれずに陥没してしまったのである。
トラックの運転手と、通行中のバイクの運転手が負傷したが、命に別状はなかった。
トラックの所有者は、クレーンを調達してトラックを引き上げたが、それには7時間もかかった。
その間、スクムウィット通りの上り線は数キロメートルにわたって渋滞した。
警察や区役所関係者は、トラックを重量測定したところ、総重量は約37.5トンで、法定基準の25トンを超過していたことが分かった。
事故発生時に積んでいた土が落下していることや、燃料を回収した人物がいたことから、重量は約60トンを超えていた可能性もあるという。
工事用の穴のプレートの耐荷重は28トンだったが、それをはるかに上回る重量がかかってしまったのだ。
この事故について、チャッチャート都知事は、電線地中化プロジェクトを一時停止するよう指示した。
また、トラックのフロントガラスには、警察が過積載を見逃す目印のステッカーが貼ってあるとの情報もある。
警察は、トラック所有者や運転手に対して、法的な措置を取るとしている。
この事故は、タイの交通安全や道路管理の問題を浮き彫りにした。
過積載トラックは、道路の劣化や事故の原因になるだけでなく、他のドライバーや歩行者の命をも危険にさらす。
トラックの重量制限を守ることは、社会的な責任である。
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12200-2651991/