タイ人スタッフとテーブルを囲みディスカッションをする時、ついつい日本のような発言数の多さを期待してしまいますがその期待はほとんど裏切られることになるでしょう。
By: Maryland GovPics
タイでは協調性を重要視し我を通したり摩擦がおこるような言動は慎むように教育されます。親や先生や上司にはモノを言わず従属するような性格が多いです。
家族でも親の言うことは絶対であり反抗期はほとんどない人もいます、もしくはあってもそれほど強いものではありません。
どちらかというとシャイな性格です。もちろん数は少ないですが例外的に積極的・外交的な人もいます。
また人間関係をうまくいかせる方法としてタイ人の身につけている思想は「他人に深く干渉しない」というものです。干渉が少なければ少ないほど摩擦も少なくなるというものです。(他人に干渉しない代わりに最も信頼し安心できる家族との関わりに最も深く傾倒します。)
このことから会議や打ち合わせでタイ人スタッフから意見を引き出すには大勢ではない状況、2,3人のミーティングで上の立場としてではなくタイ人スタッフの目線まで自らが降りて積極的に相手の話を聞く姿勢を見せなければなりません。
しかし、ここまでやっても物静かな場合も多いです。自分の意見をそれほど出さずに生きてきたタイ人ですのでそれはそれで諦めるほかないでしょう。
その代わり上が決めたことを従順にやることはできるので日本人が道筋を示し具体的な指示を出すという方向にシフトすればいいのです。
タイ人の特性に合わないことは控えめに、合うことを伸ばしていきましょう。
おまけ
タイ人が上に従順であることと、会社に忠誠心があることは別です。いくら従順でもそれは本心を隠しているだけで心の底では不満を持っていることはよくあります。
プライドの高い国民性なので上司からプライドを傷つけられればあっという間に何の説明もなしに辞めてしまうケースもあります。
何の問題もなかったタイ人スタッフが突然辞めたりするのを防ぐには従順だからといって安心せずに細かな聞き取りを定期的に行い本心を引き出して対応していく必要があります。