タイの失業率が1%を下回る低さからも分かるようにタイの人材不足は慢性であり、部門単位では一人の重要な社員に頼ることは仕方ないことなのかもしれません。権限の分散なども含め対策を考えてみましょう。
By: Betsy Weber
権限一点集中をした場合のリスクは以下のようなことが考えられます。
- 不正が横行しやすい
- 不正が発見しづらい
- 突然の退職リスク
- 強い権力を持つがゆえの傲慢さ 強気の給与交渉 仕事を部下に振ることはライバルを作ることになるため引き継ぎをしない 悪態により部下がどんどん辞めていってしまうケースも
このようなリスクを未然に防ぐために以下の方法を取りましょう。
- 不正を許さない雰囲気作り 遅刻やある程度の私語などの目に見える実害がないものには寛容であっても実害の発生するケースには厳しく対応することを予め伝えておく
- チェック機能の強化 360度人事評価による上司だけでなく部下からの評価も査定に影響させる スタッフの面談、聞き取りを定期的に行い不正の早期発見に務める 業者との癒着がないか定期的に業者を変更させる
- アウトソースできるところはアウトソースを活用し権限を分散させる 会計、総務などのコストセンターは規模が大きくない場合は仕事の属人化をできるだけ減らすため外注も視野に入れる
- 可能ならば多少の株券を重要な社員に渡すことで自らも会社のオーナーである意識を持たせることができ、不正防止と会社を成長させる意識を持たすことができる 投資家には遠慮なく株券を譲るのに重要な社員には株券を渡さないという発想は再考されるべきです。
アメとムチにより不正をしたら損だ、会社に貢献すれば得だ、という意識を定期的に忘れさせないことが重要です。マネジメント側が揺るぎない姿勢を見せ続けることです。