タイのビジネスでは接待は一般的に行われる行為ですが、時に度を越すと問題が深くなります。多額の接待を受けることで業者の立場が上になり接待を受けた担当者が業者の要望を断れなくなることもしばしばあります。どのような対処法があるのでしょうか。
By: Andrew Turner
1.そもそも接待を受けることを社内で禁止する。
食事だけなら、ゴルフだけなら、お酒だけならとずるずる引っ張られ結局恩を返さなければならなくなります。どんな小さな接待でも受けないというルールを社内で決め遵守させることで後で高い買い物をせずに済むということです。
更に違反した場合には罰則ルールがあると担当者に分からせることで未然に防げる可能性がかなり上がります。
2.主要な業者に接待禁止を謳う公正取引を明言した書類を配布する。
違反すれば業者に罰則がある旨を記すことで接待の提案すらなくなるかもしれません。
3.定期的に相見積もり、コンペ形式による業者選定の機会を持つ。
業種により仕入先選定サイクルの期間は変わってくると思いますが、定期的に仕入先を変えることが重要です。一社に常に頼ることでその仕入先の重要度が増し発言権も強くなるかもしれません。仕入先分散の機会を持ちましょう。
まとめ
中には接待を受けた担当者が業者の要求を断りきれず億単位の損失を出すようなケースに発展することもあります。また担当者がリベート、キックバックを貰い私腹を肥やしていたという話も数多くあります。
たかが接待と甘く見ず、悪い習慣は小さい芽を出すことも許さないという態度を経営者が全面に出すことが必要です。
接待には担当者と業者それぞれに罰則があることを伝え、定期的にコンペを繰り返すことで接待禁止を徹底させましょう。