日本経済の衰退期とタイの成長・円安バーツ高を背景に日系企業はどんどんタイに進出し、同時に日本の将来に展望の見えない日本人も現地採用として未来あるタイで就職、転職しようと沢山の人がやってきています。
By: Mike Behnken
日本在住の人は通常は学生ビザでタイ語学校に半年~1年ほど通いタイ語(できれば英語も)をビジネスレベルまで上げその後就職活動をします。
人材派遣会社に登録をすれば仕事を紹介してもらえるのですが、数ある人材派遣のうち大手はどこも似たようなものなので3つ4つ登録すればそれで十分です。弊社のグループ会社でも人材派遣業を営んでいます。
前職の経験、技術を活かし人材派遣から紹介された会社で面接、採用される上で気をつけたい6つのことを書いていきます。
1.人材派遣に希望を伝える、履歴書に希望を書く
よくありがちなのが人材派遣に贅沢な希望を言うと紹介してもらえる会社が限られるため余り希望を伝えないというケースです。
これは一見正しく思えますが、企業と人材とのミスマッチを防ぐため要所は履歴書に書くなりして伝えておく必要があります。
例えば週休2日、BTS沿い、車の運転はできないなどです。実際の面接ではたった一つの情報不足で不採用となるケースがあります。このような単純なミスマッチを防ぎ企業と人材が無駄な時間を浪費しないよう具体的な要望を伝えましょう。
そうしないと絶対に行かないような会社に面接の時間を取られることになります。
2.タイ語、もしくは英語ができること
一部の駐在員を除きタイではタイ語、もしくは最悪でも英語ができなければ仕事ができません。
日本語だけしかできない場合はその不便さをカバーするほどの特殊な技術やが必要です。会社が通訳を付けてでも手に入れたいと思えるような技術です。
技術がなにもない場合は運良くどうしても急ぎで人手が必要になった急募の求人がたまたまあった場合のみです。
今後タイ語を勉強して話せるように学校にいくなら採用というケースがありますがこのような案件の数は稀です。
3.面接時の雰囲気・社風・企業文化に自分が合うかどうかを確認
日本の同調圧力などの文化が嫌い、しかしタイのゆるい文化が好きで自分に合うことが分かったのでタイの現地採用として就職したいという人は多く見受けられます。
しかし、残念なことに日系企業の企業文化と自分の考えが合うかどうか、この点を軽視する傾向があるように思います。
面接では是非担当する仕事内容だけでなくこの企業文化・肌に合う合わないに焦点を当てて面接で質問をしてみてください。
企業文化と反りが合わないとそれだけで後に辞める理由となってしまうからです。
4.勘を信じる
面接は企業と候補者の嘘つき大会、その場をいかに取り繕えるかが重要、とどこかの誰かが申しておりましたが確かにその一面はあると思います。
つまり候補者が面接で話を取り繕うのと一緒で企業側も長時間労働になることを隠しているかもしれませんし離職率の高さも隠しているかもしれません。
職場にやっかいな人物がいることも隠しているかもしれません。
ここは面接官からにじみ出る情報を察知して最後は勘に頼るしかありません。勘が辞めた方がいいと判断すれば辞めるべきです。
勘とは今までの自分の人生経験を総動員した最終的な結果なので信じてください。
5.名のある企業のブランドに騙されない
誰もが知ってるあの会社に入ることができ喜んで入社したら激務の末1年で朝起きると体が動かなくなり退職した、体を壊して辞めた、という話はゴロゴロ転がっています。
ブランドに引っかかって悪い条件で激務をこなすケースが後を絶たないため、その会社の名前で選ばず勤務内容をしっかり確認すべきです。
有名企業であれば調べれば分かることも多いので検索、人脈をフル活用して入社前に徹底して調べるべきです。
6.面接で見抜けず、調べても分からずブラック企業に入ってしまったら試用期間中に次を探す
残念ながら事前に100%実情を見抜けるものではありません。
そうなってしまったらズルズル損切りをせずに働き続けるという選択はすべきではありません。
よく早くやめてしまうと履歴書に傷がつくので我慢して2,3年は働くのが良いという話を聞きます。
しかし、体を壊してしまったら元も子もありません。履歴書には「試用期間中に退職」と明記しその正当な理由を書けばそれほどのマイナス点にはなりません。
早めの退職を潔く決断し次に進みましょう。